日本全国どこへいっても温泉はあるものですが、やはり数が多かったり、有名な温泉の多い地域というのはあるものです。伊豆、信州、九州、マニアックには東北、北海道などです。そんな中にあって、ほとんど注目される事の無い地域が山陰です。
ですが、実は島根県はマニアごのみな素晴らしい温泉がいくつもある!という事で、それを確認するのが今回の旅の目的です。

昨夜から北陸、名神、中国と高速道路を爆走して深夜には中国地方の某SAまできて仮眠しました。早朝に起床してさっそく大本命の温泉へ!
■千原温泉 千原湯谷湯治場
マニア&事情通の間では中国地方随一の温泉と言われていますが、今までは、取材お断り、興味本位の入浴お断り、の湯治場で、軽い気持ちで入浴なんぞさせてもらえない幻の温泉でした。ところが数年前、今まで湯を守ってきたお婆さんから、娘さんだか、孫娘さんだかに代替わりをして、その辺のガードが一機に低くなりました。なにしろ公式HPまであるほど!
到着すると桜が綺麗♪鄙びた湯治場の風情はそのままに、都会的なセンスもみえる建物でした。女将さんも、山奥の温泉場の住人とは思えない都会的でスタイリッシュな雰囲気の方でした。お話すると、
「富山からいらした方は、初めてかもしれませんね。温泉めぐりという事は、この後は○○温泉や△△温泉なんかにも行かれるんですか?」
という風に、マニアの好みを充分に熟知していらっしゃいました。逆にいえば、上っ面に惑わされずに、本当の温泉の良さがわかるお人と見た!
で、肝心の温泉です。小さな浴槽は茶色に濁ったお湯で満たされています。この温泉、実は浴槽の足元から直接湧き出していまして、底に敷いてある板の隙間からお湯と一緒に、泡がブクブク沸き上がってきます。この泡が身体をつたう感じが真に気持ちよいのです♪お湯自体は黄土色に濁り、金属臭と甘塩っぱい味がする湯でした。ぬるいお湯にじっくり浸かっていると、体がポカポカしてくる不思議な湯です。
毎日入浴しているという地元のお爺さんに、女将さんや先代の温泉に対する思いなどを伺いました。お湯も良いうえに、お客も良い湯でした。

お次も大本命■小屋原温泉 熊谷旅館に向かったのですが、玄関には「勝手ながら本日臨時休業」の張り紙が・・・そんな〜(泣)
仕方ないので足を進めます。

■池田ラヂウム鉱泉 放泉閣
へやってきました。ラジウムの含有量が日本一だとかいう冷鉱泉だそうです。立派な新しい建物と浴室にちょっと緊張。
黄色っぽい色をしたお湯は、やはり塩味がします。冷たい源泉の投入と、浴槽の加熱は、入浴客が自分で操作する仕組みでした。フレッシュな源泉を投入して満足♪

ここで、この先の予定について色々考えました。
今日は島根県中部地方の温泉をめぐる予定でしたが、先ほどの大本命臨時休業で、この地域にはもう一度来なくては成らないことが確定。
それならば、もう少し足を伸ばして、他の温泉や観光もありではないかと・・・。
ということで、午後の予定をキャンセルし、夜行くハズだった
■温泉津温泉 元湯泉薬湯
へ向かいました。風情のある狭い温泉街の通りにある温泉銭湯です。金属の析出物が堆積した浴室の床がいい感じです。金属臭のする薄っすら濁ったお湯は、「熱い湯」「ぬるい湯」のふたつの浴槽に注がれていますが、「熱い湯」は46℃もあって入れない!けど、入った!あっというまに肌が真っ赤になりました。

海の景色が綺麗な山陰、国道9号を良い気分でドライブして益田市から内陸へ、山口県との県境にある
■木部屋温泉 松乃湯
へやってきました。ここも冷鉱泉で、入浴客が自分で源泉投入と加熱の調整をする仕組み。お湯は柿のような赤茶色に濁っていて、金属臭がします。炭酸も豊富な様子。
入浴後は建物の裏にある源泉見物へ、ここは約20分毎に噴出す間欠泉だそうで、ちょうどよいタイミングで吹き上がりはじめました。地面からゴボゴボと泡のように湯が噴出していました。吹き出た湯は、脇の源泉槽に集められ浴室に送られているようでしたが、使う量より吹き出る量がはるかに多いので、まるでお湯を捨てている状態でした。

温泉めぐりは続くよどこまでも。近くにある
■柿木温泉 はとの湯荘
へ行きました。ここは老人福祉施設だそうで、綺麗な公共の宿です。設備も整っていて立派な浴室ですが、お湯もしっかりしています。茶色く濁った金属臭のするお湯で、なかなか素晴らしいです。良い湯と、近代的設備が両立されておいました。

そして山口県へ、予定を変更したのはこの温泉に行く為でした。
■柚木慈生温泉
ここは地元の人気が高く、温泉マニアの評価も高い、評判の温泉です。
一見、今風の規格住宅にしか見えない建物と玄関、看板が無ければ温泉とは気付かないような施設です。お湯は見た目に薄っすら濁って、金属臭がします。良い湯ではあるけど、どうしてそうなに評価が高いのか?
入浴してびっくり!
体中に泡が付くのなんの!体中泡だらけです。泡を払おうとすると、手に伝わる感触がこれまた気持ちよいのです♪
これは凄い湯でございました。

温泉めぐりはこれでおしまい。
さらに西を目指し、関門橋のたもと、壇ノ浦PAで車中泊となりました。

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