晩婚化の進行に関する一考察 生涯独身!?
今後の身の振り方について色々考えております。
そんななか、いろんな事を調べ、考えていたところ、非常に興味深く、また恐ろしい現実に気付きました。
それを以下に述べたいと思います。

まず、先に結論から。
晩婚化の進行が著しいと言われ久しい。それ自体は正しいが、さほどの問題ではない。
三十代独身にとって本当に憂慮すべき、恐ろしい現実は未婚化の進行である。

30代前半で未婚のひとの過半数は生涯未婚となる可能性がある。
しかもこの傾向は男性よりも女性に高く見られる。
ということです。

別掲ないしリンク先の資料をご覧下さい。
(別掲資料はリンク先からの転載です。)
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/1540.html
国勢調査結果をベースにした未婚率の推移を表したグラフです。
2005年時点での、三十代前半の未婚率が、男性で47.1%(2人に1人が独身)、女性で32.0%(3人に1人が独身)などは、マスコミにもよく紹介されるデータであり、妙齢の方々には馴染み深いものと存じます。
これを見て、
「みんな結婚するのが遅くなったんだねー。」
「あー、まだまだ同世代でも独身者が沢山いるから大丈夫だ。」
なんて自分を慰めて安心したり、他人の結婚について楽観視したりする意見が多数派かと存じます。
が、
ここで注目すべきデーターは50歳未婚率の数値であると考えます。この50歳未婚率は、「生涯未婚率」とも呼ばれ、簡単に言うと一生結婚することなく独身だった。という数値とされています。60や70で結婚することもあるじゃないか?なんて反論が聞こえてきそうですが、統計的には男女とも50歳までには結婚行動が一段落してしまい、50歳で未婚なら一生未婚と考えても良いくらいになっている・・・という事だそうです。ここは素直にデータを信じましょう。
さて、そうすると考えるのは、2005年時点での50歳未婚率、男性15.4%、女性6.8%です。これを同じく三十代前半未婚率と比較して、
「30代前半で未婚のひとが一生未婚で過すのは、男で3人に1人、女で5人に1人なんだな。ヤベー!」
「でも、女性のほうが一生未婚で過す可能性は低いんだね。」
なんて考えてしまいがちですが、これは甘い!というか間違っている!

ここで統計の読解力というのが必要になってきます。
つまり、2005年時点での30代前半未婚率と50歳未婚率を比較しても意味が無い。2005年時点での50歳未婚率の比較対象は、2005年に50歳の人が30代前半だった時代の30代前半未婚率である。ということです。
具体例を挙げて説明します。
2005年時点で50歳の人が30代前半であったのは、1985〜90年のことです。統計数値上幅がありますので1985年と1990年の30代前半未婚率の平均を取った場合、
男性 (28.1+32.6)/2=30.35% これが50歳で 15.4% (50.7%が未婚のまま)
女性 (10.4+13.9)/2=12.15% これが50歳で 6.8% (56.0%が未婚のまま)
となります。
つまり
30代前半で未婚であったひとの過半数は生涯未婚となる可能性が高い。
しかもこの傾向は男性よりも女性に高く見られる。
ということができます。この傾向は時代を過去にスライドさせても同様な割合で見られる事は、データをよく見て頂ければご理解できるでしょう。しかも今後の傾向を予測すると、30代前半未婚率、50歳未婚率(生涯未婚率)の両方が安定的に伸びていることから、今後もこの傾向は変わらないと予想されます。
私を含め現在30代前半で独身の皆さん、結婚できずに一生を過す可能性が半分以上をしめています!これは恐ろしいです!

しかも恐ろしい話はまだまだ続きます。
「逆に言えば半分近くは結婚できるってことでしょ?」
確かにその通りなのですが、実際の婚姻関係は、そんな楽観視できる状況ではありません。掲載のグラフには無いデータですが、国勢調査による未婚率の推移を見ると、40台後半にかけてダラダラと未婚率が下がっていく状況にあります。つまり、40代になってから結婚する状況も多くある為、30代のうちに結婚・・・なんていうと、ぐっと可能性は下がってくるのです。しかもこの年齢になってくると、結婚相手は初婚ではなくバツイチさんである可能性も高くなってきます。さらには、この統計でいう未婚は離別・死別を含まない純然たる未婚であり、めでたく結婚したとしても、離婚・死別してまた独身に戻る可能性も内包しています。
まだまだ問題があります。子供です。
やはり結婚する動機付けとして、子供を生み育て、暖かい人並みの家庭を持ちたい。という意識が多くの方にあると思います。
日本では婚外子が実質的に極めて少ない現状にあります。独身で妊娠・出産したとしても、いわゆる「できちゃった婚」により結婚に結びつく現象は改めて説明するまでもないでしょう。逆に結婚出来ないのであれば堕胎ということに・・・。従いまして、妊娠・出産には結婚が結びついてくることになります。
ところが、子供を生むには女性の身体的限界があります。30代のうちでないと妊娠・出産は現実的でありません。それが可能な年齢までに結婚するとなれば・・・益々可能性が狭まってきます。男性は身体的限界をほぼ気にする必要はありませんが、実際には相手女性の年齢に制約を受けますので、程度の差こそあれ同様に影響を受けます。しかも三十代後半になれば、いわゆる「マル高」高年齢出産ということになります。若くても必ずしも妊娠・出産できるとは限らないのに、身体的にさらに悪条件になっていますから、結婚しても子供に恵まれない可能性もあります。これは出生率統計からも明らかで、これらの条件を考えあわせると、
30代前半で未婚の女性が今後、妊娠・出産できる可能性は、せいぜい20%程度しかない。
という事になります。男性の場合、血のつながった子供を授かる可能性は、女性より多少高くなるかもしれませんが、あまり期待できる数値ではないでしょう。

総合しますと、
30代前半で未婚であるひとが、結婚→妊娠→出産→子育て、という道をたどり、ごく一般的な家庭を築ける可能性は非常に低い。
ということになります。
そして、それを実現するには、
なりふり構わず、ドンドン交際相手を探し、相手を選ばず交際し、早い時期の結婚を目指さなければならない。
という結論になります。

以前は「結婚できない。」なんて夢にも思っていませんでしたが、統計データを熟読することで、恐ろしい現実に気づきました。
やはり私(34才独身男性、今年は35才になる)は結婚して、子供を生み育てたい!
となれば、相当な努力が・・・。

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