さて、マイブームとでも申しますか、ここ一ヶ月の間、週末毎に映画を見ています。
見た映画のラインナップはこんなのです。

●カフーを待ちわびて
http://kafu-movie.jp/index.html

●ジェネラル・ルージュの凱旋
http://general-rouge.jp/index.html

●秋深き
http://www.akifukaki.com/

●悲しいボーイフレンド
http://www.kanashii-boyfriend.com/

で、今日は「黒部の太陽」ノーカット版を見てまいりました。
この作品、名前だけは聞いた事がある・・・とい方も多いと思います。
昭和30年代、関西電力が黒部ダム・黒部川第四発電所(くろよん)開発のため、フォッサマグナを貫くトンネルを掘った難工事を題材とした作品で、昭和43年に公開されました。石原&三船両プロダクション製作の幻の大作です。
先日、フジテレビがSMAPの香取君主演でドラマ化したのが記憶に新しいところです。
で、この映画、何がどう幻なのかと言えば、ぜんぜん見る機会がないのです。
公開後、一度だけ短縮版がテレビ放送されたことがあるそうですが、ビデオ、DVDなどは製作されていません。時折、何かの上映会で公開されることがあるのですが、その時も短縮版での上映の為、昭和43年当初公開のノーカット版は完全に幻となっていたのです。
それが昨年、「黒部の太陽」舞台作品公開を記念しての上映会が大阪で一度ひらかれました。
さらに、昨日・今日と黒部市で上映会であります。
応募者のなかから抽選で招待という形式でしたが、この手のクジ運に劇的に強い父親の名前で応募したハガキが当選しました。
ありがたいことです。

映画を見ての感想としては、やはり古い時代の大作映画とあって、内容というか作品のテーマが哲学的で難しいんですね。
トンネル堀の鬼で、人を人とも思わない父親を嫌っていた主人公(石原裕次郎)が、父に代わって現場に立つにつれて、父と同じようになっていく・・・。この様子をとおして、人間の心の奥にひそむ恐ろしく、醜い部分を描いている映画だと思います。
それと、この作品見るまえに、吉村昭の「高熱隧道」(新潮文庫)読んでおかないと、物語や登場人物の心理状態のベースが理解できませんので念のため。
娯楽作品というか、ドラマとしては、先日のフジテレビドラマの方がよっぽど面白いです。でも、やはり作品のクオリティーというか、後世に残る作品としては映画だな~なんて。

余談ですが、石原裕次郎よりも、三船敏郎の方がカッコイイ!です。

さらに余談ですが、まがりなりにも建設業に関わる人間としては、なんだか可笑しなところが色々あるんですけど、そんな重箱の隅をつついても仕方ないので、それは省略。

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